歌川広重 二つの東海道五拾三次展
開催期間: 2019年10月12日(土) 〜 2019年11月17日(日)
《東海道五拾三次》は、江戸と上方を結ぶ東海道に設置された53の宿場に江戸・日本橋と終点の京都を含めた55の風景を描いた浮世絵で、歌川広重(1797~1858)の代表作です。江戸時代初期、庶民の旅は禁止されていましたが、病気治療のための湯治旅や伊勢参拝などの信仰の旅は許容される風潮がありました。そして、江戸時代後期になると娯楽としての旅が一般に浸透し、多くの人が旅に出るようになりました。そのような背景の中で1833年~1836年に保永堂から出版された《東海道五拾三次》は、旅ブームが追い風となって爆発的な人気を博します。以降、広重が描く東海道を題材とした浮世絵は20種類以上出版され、一躍名所絵の人気絵師となったのです。
本展覧会では、宿場ごとに保永堂版《東海道五拾三次》とそれから15年後に制作された丸清版《東海道五十三次》、そして大正時代と現在の写真を展示します。保永堂版、丸清版の構図や色、人物の動きの違いを比較していただくとともに、広重の細やかな人物描写や豊かな構成力、彫師、摺師の卓越した技をご覧ください。
(上段)保永堂版「日本橋 朝之景」/「箱根宿 湖水図」
(下段)丸清版「日本橋」/「箱根宿」
2階には、「収蔵品による日本画展~横山大観から今野忠一まで~」と、熊谷守一作品を展示します。
《会期中イベント》
☆東海道五拾三次 ぬり絵体験
歌川広重《東海道五拾三次》の線画に色をぬって、浮世絵の色彩を体感できます。
☆版画刷体験
日時:毎週土曜日 午前9時30分~12時まで
浮世絵の技法、多色刷を体験できます。子ども向けのワークショップです。
所要時間は15分~20分程度です。参加費無料(ただし要入館料)
絵の具を使用しますので、小さいお子様は親御さんと一緒にご参加ください。
☆ギャラリートーク
当館学芸員によるギャラリートークです。
10月19日(土)、11月16日(土)午後2時~開催します。(30分程度)
☆広重美術館との相互割引
会期中、広重美術館の半券をお持ちいただくと当館の入館料が団体料金になります。また、天童市美術館の東海道五拾三次展の半券もしくは年間観覧券を広重美術館に提示すると、団体料金でご覧いただけます。
この機会に天童市美術館の東海道五拾三次展と広重に縁のある広重美術館をまわってみませんか?
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【開館時間】:9:30~18:00 (最終入館は17:30まで)
毎週月曜日休館(ただし10月14日、11月4日は開館、翌日休館)
【入 館 料 】:一般520円 高大生310円 小中学生200円
20名以上の団体は2割引き
身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳及び療育手帳を提示された方は
表示料金の半額。(同伴の介護者は無料)
【主 催】:天童市、公益財団法人天童市文化・スポーツ振興事業団
【共 催】:天童市教育委員会
【協 力】:公益財団法人日動美術財団
日本美術商事株式会社