今野忠一（1915‐2006）は山岳風景画家というジャンルを切り開き、日本の名山を描き続けました。
今野が活躍した時代は、戦後の日本画改革期と重なり、日本画の形状が大型化し、厚塗り、西洋絵画表現の導入が行われた時代でもありました。この変動期の日本画の世界で、暗色を取り入れながら陰影法や遠近法はなるべく排し、日本画の要素を失わないギリギリの表現を確立し、日本画改革の旗手のひとりとして活躍しました。
今野は風景をとおし、人間と自然と対話を主題として数々の名作を生みだした後、日本の名山を描きました。さらに最晩年は実景から入った心象風景を多く描き、心の名山を表現しました。

2024年は画家の生誕110年という節目の年になります。この機会に代表作を展示公開し、画家の歩みをたどり、その功績を顕彰します。

【関連イベント】

◆記念講演「今野忠一の足跡」
９月２９日（日）午前１１時～
講師：池田良平（天童市美術館長）
場所：天童市美術館会議室

◆美術館学芸員によるギャラリートーク
９月２９日（日）、１０月６日（日）、２７日（日）それぞれ午後２時～

【開館時間】９：３０～１８：００　（最終入館は１７：３０まで）
９月２７日（金）は開会式（９時開会）終了後すぐに開館します。
【 休 館 日 】毎週月曜日（ただし、１０月１４日は開館し、１５日休館）
【 入 館 料 】一般５２０円（４１０円）　高大生３１０円（２４０円）　小中学生２００円（１６０円）
（　）内は２０名以上の団体料金。
身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳及び療育手帳を提示された方は表示料金の半額。
（同伴の介護者は無料）
【主　　催】天童市、公益財団法人天童市文化・スポーツ振興事業団
【共　　催】天童市教育委員会